MailDoc(メールドック)

判断を止めない設計を、メール業務に実装した例

MailDoc は、危険の兆候と理由を提示し、最終判断を人に残します。

前提の設計は/approachにまとめています。

MailDoc が危険の兆候と理由を示す画面イメージ

想定業務とスコープ

対象業務

  • メール受信時の確認判断
  • 添付ファイル/リンクを含む業務メール

対象外(やらないこと)

  • 自動遮断
  • メールの削除・隔離
  • 送信制御

動作フロー

  1. メールを受信(既存メール基盤は変更しません。自動遮断もしません)
  2. MailDoc がメール内容・構造を解析(自動で止めません)
  3. 危険の兆候(Signals)を抽出(自動判定はしません)
  4. 兆候ごとに理由(Why)を付与(白黒は断定しません)
  5. UI上に「兆候・理由・証跡」を並べて表示(強制指示はしません)
  6. 人が判断(開く/無視/エスカレーション)
メール受信から兆候と理由の提示、最終判断までの動作フロー図

表示する情報

必須表示項目

  • 検知された兆候(箇条書き)
  • 各兆候の理由
  • 関連する証跡(ヘッダ要素、URL特性 等)
  • 参考観点(確認すべき点)

表示しない情報

  • 危険/安全の断定ラベル
  • 推奨アクションの強制表示
兆候(Signals)の例をカードで示すイメージ

ログ設計

MailDoc は「判断結果」ではなく「判断材料」をログに残します。

  • timestamp
  • mail_id
  • signal_id 群
  • risk_score / severity
  • rule_id
  • policy_version
  • evidence_hash
  • user_action(viewed / acknowledged / escalated)
  • engine_version

後から判断経緯を再構成できます。

運用設計

誤検知はゼロにしません。前提として扱います。

誤検知コストを下げる設計を置きます。

  • 止めない
  • 確認時間を短縮

忙しい時の扱いも、全件精査を前提にしません。

エスカレーション設計で分担できます。

導入形態

既存メールセキュリティと共存します。

MailDoc は判断支援レイヤです。

遮断/隔離の置き換えではありません。

現状確認から試験導入、本導入までの導入ステップのイメージ

FAQ

自動で止めないのに意味はある?

意味は、兆候・理由・証跡を揃える点にあります。

判断は人が行い、経緯はログで再構成できます。

既存のメールセキュリティと何が違う?

置き換えではありません。判断支援レイヤです。

遮断・隔離は行わず、判断材料(兆候・理由・証跡)を提示します。

誤検知が多いと逆に大変では?

誤検知は前提として扱います。

止めない/確認時間短縮/エスカレーションで運用負荷を制御します。

ログはどこまで残る?

timestamp、mail_id、signal_id 群、risk_score、rule_id、policy_version、evidence_hash、user_action、engine_version を残します。

判断材料が残るため、後から経緯を再構成できます。

実運用で誰が見る前提?

全件精査は前提にしません。

役割分担とエスカレーションで、見る範囲を固定します。

PoCでは何を確認する?

一定期間の運用ログをもとに、誤検知コストと確認時間を確認します。

ログ要素が監査・説明に十分かを確認します。